こんにちは、一級建築士のむっちゃんです🌿
マンションやアパートの間取り図を見ていると、
「1SLDKの“S”ってなに?」2LDKや1LDKと何が違うの?
「DENって?」「Nってなに…?」 などなど、
専門用語がいっぱいでモヤっとしませんか?
今回は、お家探し中の方にもわかりやすく
S・N・DEN・WIC・PS などの“間取り用語”をやさしく解説 していきたいと思います。
1SLDKの「S」ってなに?
結論から言うと、 S=サービスルーム(納戸)のこと。
ちなみに、1LDK+Nとも表記されることがあり、納戸のNをとっています。
S(サービスルーム)もN(納戸)も同義です。
でも「部屋がもう1つあるなら2LDKでよくない?」 と思いますよね。
実は、サービスルームになっているのは
その部屋が “建築基準法上の採光条件を満たしていない” からなんです。
なぜ採光が足りない部屋ができるの?
採光には建築基準法で細かい基準や計算条件があり、
隣の敷地と近い・窓が小さい・窓の前に障害物がある などの理由で
「洋室」として認められない場合があります。
※採光の計算は、用途地域や周囲の建物との距離、建物の高さや庇の高さなど
条件がいろいろあるので今回は詳しい式は割愛します。
同じ間取りなのに階数で表記が違うことも!
これはよくある話なのですが…
例えば、5階 :洋室としてOK → 2LDK表記
4階 → 洋室扱いNG → 1LDK+S表記
こんなケース、実はよくあります。
フロアが上がるほど採光が有利になる計算式のため、
階が1つ違うだけで間取り表記が変わることもあるんです。
“洋室” と書いてあっても窓があるとは限らない?
これも意外と盲点で、“洋室=窓がある”は、必ずしも成り立ちません。
採光確保のために 「2室1室」という条件を使うと
窓のない部屋を“洋室”として扱えるケースもある んです。
※2室1室の条件の詳細は、
行政指導によって異なる場合もあるため今回は割愛しますが、
スライディングウォールやスライディングパーティションで仕切られている場合、
2室1室を使用している場合もあります。
DEN(デン)ってなに?
DEN=書斎のような小さな部屋 のこと。
ただし、このDENも、
洋室表記するには、採光が足りない・部屋の広さが小さすぎるなどの理由で、
正式な「洋室」としてカウントされていないことが多いです。
「こもれる小部屋」くらいのイメージがちょうどいいです。
ただし、DENにはエアコン設置が想定されていないケースもあるので要チェックです。
WIC・SICって?
WIC(ウォークインクローゼット)、SIC(シューズインクローゼット) の略です。
WICは、その名の通り、歩いて中に入ることができるクローゼットのこと。
SICは、玄関近くに設けられた、靴を履いたまま出入りできる収納スペースのこと。
大きさや換気などの明確な定義はありません。
カン違いしやすいポイント
WIC・SICは収納なので、 “洋室の畳数にはカウントされません”
ただし、 “専有面積(住戸の広さ)にはカウントされます”
PS・EPS・DSって?
間取り図の“PS・EPS”は、小さなスペースですがとても大事なスペースです。
PS(パイプスペース):上水・下水の配管のためのスペース
EPS(電気パイプスペース):電気配線・設備のためのスペース
DS(ダクトスペース):給気や排気、換気などのダクトのためのスペース
エアコンのダクトや通気口が近くを通ることも多い場所で、
基本的に 住む人は使えない“設備のためのスペース” です。
スペースに接する壁には、点検口を設けていることが多いです。
カン違いしやすいポイント
WICやSICと同様、“専有面積(住戸の広さ)にカウントされます”
まとめ
間取り図の「S」「DEN」「WIC」「PS」などは、
住む側から見るとわかりにくいものばかり。
でも意味を知っておくと、
- 物件選びの“落とし穴”を避けられる
- 実際に使える空間がイメージしやすい
- どこに何を置くか考えやすい
などのメリットがたくさんあります。
住みやすい間取りについて、
コチラの記事も書いたのでお家選びのご参考にどうぞ。


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